トマト産業の秘密
そのトマトケチャップ、実はあの国のトマト・・・
バンクーバー島の中央部から、こんにちは!
昨日(8月7日)は、BC州デーの祝日、一般的には3連休でした。
当初、晴れて暑く(28℃←カナダにしては暑い)なる予定が、どん
より雨が降ったり止んだりの連休となりました。なんせ干ばつなの
で、ありがたい天気となりました。
『トマト産業の秘密』
カナダも夏真っ盛りで、温室やガーデンボックスの野菜が元気良く
育っています🍅🍓🌽



カナダは、やはり日本よりも気温が低いので、いちごは今が旬です🍓
ブラックベリーやブルーベリーも今が旬!カナダはベリーが豊富です。
ところで、先日、’ Secrets of the Tomato Industry’ というドキュメンタ
リーを観ました。残念ながらユーチューブで日本語字幕版はないみたい(?)
日本語訳では『トマト缶の黒い真実』として本が出されているみたいです。
目次を見てみると、こんな感じです⬇️
中国最大のトマト加工会社
「中国産」のトマトペースト
伝説化されたアメリカの加工トマト産業
濃縮トマト輸出トップの会社
イタリアの巨大トマト加工メーカーのジレンマ
中国産トマトも「イタリア産」に
ファシズム政権の政策の象徴、トマト缶
トマト加工工場の奇妙な光景
中国の加工トマト産業の暴走―始まりと発展、強制労働
ハインツの経営合理化とその影響
加工トマト業界トップ企業、驚異の生産力
消費者に見えない「原産国」
天津のトマト缶工場の秘密
トマト31パーセントに添加物69パーセントのトマト缶
農薬入りのトマトか、添加物入りのトマト缶か
アフリカを席巻した中国産トマト
「アグロマフィア」の象徴、南イタリア産トマト缶
イタリアの労働者の違法な搾取
酸化トマト「ブラックインク」をよみがえらせる最新研究
私は、時々トマト缶(イタリア産)を使って、トマトソースや
自家製ケチャップを作ったりしますが、このイタリア産と思っ
て買ってるトマト缶、実はイタリア産じゃないかも!?!?
ドキュメンタリーによると、なんとなんと、中国産のトマトが、
アメリカ大手のHeinzケチャップ(日本ならカゴメみたいに誰で
も知ってる会社)に使われていたり、世界で販売されているトマ
トソースや、トマト缶は、実は中国産トマトだった🍅🍅🍅



中国のトマト加工工場では、中国産のトマトをペーストにして、
ドラム缶に詰めて世界に出荷。もちろん、日本にも輸出される。
そして、輸出された各国で、その国のブランド名として販売される。
ちなみに6㎏のトマトから1㎏のペーストが作られるそう。

そのペーストを作るのに、「ミラクルな材料」とは・・・・



この白い粉。Soy Bean Fiber(大豆繊維)。ペースト状にするために
使っているそう・・・・その他にも塩や砂糖も使っているらしいが、
それらは原材料として表示しなくても良いと・・・・
・・・ということは、ピュアなトマトペーストや無添加のトマトソース、
ケチャップを買っているつもりでも、実は、精製塩、白砂糖、大豆繊維
などの添加物が入っているということ。
ちなみに、中国は世界でも数少ないトマトソース(ケチャップなどの
トマト加工品も含むのかな?)を食べない国だそうです。そんな国が
作るトマトの加工品・・・🍅🍅🍅
それにしても、この構図明らかにおかしいですよね・・・・
イタリアなどの地中海では、素晴らしいトマトが生産されてるはずな
のに、イタリア産と表されているトマト缶製品のトマトは中国産!
地球温暖化のために「二酸化炭素の削減!」って叫んでいるけど、
私たちに庶民にできることは小さなこと。
それより、こういう金儲け主義で動いている世の中が、二酸化炭素の
排出を多くさせてるんじゃないの・・・・!
テレビやメディアで流れてくる情報は、あくまでも全体のほんの一部
でしかないのに、あたかも、私たち全員が責任を取らなければならな
いような報道はいかがなものかと・・・・
やはり、これからはもっともっと地産地消・自産自消の世の中に
していかないといけないんじゃないかな・・・そして何よりも、
私たち一人一人が、自分の食べているものが、どこから、どうやっ
て食卓にのぼっているのかに関心を持つべきではないでしょうか。

